今年の金工はスプーンを作成しました.
左利き用,カレー用,アイス用,何でも用など,学生がそれぞれでコンセプトを考えて作成し,完成後,みんなで持った感じ,口に入れた感じの使用感までしっかり確認をしました.
どのスプーンがどのようなコンセプトで作られたか,想像してみてください.
作業療法学専攻1~4年生を対象に、特別講演「令和6年能登半島地震における災害支援と地域リハビリテーション」が開催されました。講師は珠洲総合病院の理学療法士の三上琢也先生、濱野久美子先生、当大学の米田貢准教授、菊池ゆひ助教の4名で、三上先生、濱野先生からは珠洲の避難所支援や珠洲の地域・復興リハビリテーションについて、米田先生、菊池先生からはJRAT(日本災害リハビリテーション支援協会)の活動、1.5次避難所の支援についてお話がありました。
三上先生は発災後の被災地のリアルな様子、医療従事者として、支援者として、そして被災者としてどのような活動を行ったのか、たくさんの貴重な写真とともに報告してくださりました。そして活動を行う中で感じたことについて、多角的な視点から分析されており、改めて気づかされることが多い内容でした。三上先生はDMATでも活躍されており、普段なかなか聞けないようなお話をいただくことができ、大変貴重な機会となりました。
濱野先生からは珠洲でのリハビリテーションの実際のお話があり、珠洲の医療の特色、取り組みなどを詳しく知ることができました。人口が1万人強と少なく、かつ高齢化率が50%を超える地域で、どのようなリハビリテーションが行われているのだろうか、と興味がありましたが。お互いが顔見知りといった暖かい関係の中で健康な生活を送るための取り組みが多数なされており、この一つである住人が体操の講師となって、他の方の健康を支えるという活動が、今回の被災地においても活かされていたことに大変感銘を受けました。
米田先生、菊池先生は能登半島地震におけるJRAT活動の立ち上げ当初より中心的役割で活動されており、JRATの活動の詳細や避難所での問題点やリハビリテーション専門家としての視点での支援の詳細などをお話されました。JRATの活動の重要性を、学生もきっと感じられたのではないかと思います。
地震から9か月たちましたが、現在もまだ十分に復興が進んでいない状況です。こんな大変な状況の中、当大学にお越しいただき、学生のために貴重なお話をしてくださった三上先生、濱野先生、本当にありがとうございました。教員・学生一同、心より感謝申し上げます。
また、本講演に際し、つるま後援会よりご支援いただきましたことを、この場をお借りして御礼申し上げます。
9月17~19日の3日間、作業療法学専攻の2年生は理学療法学専攻の2年生とともに、石川県内の病院や施設に見学にいくリハビリテーション医学実習を行いました。見学した病院や施設は、領域や特色など様々で、学生は病院・施設のスタッフの説明を聞きながら真剣にメモを取っていました。また現場の作業療法士が作業療法をしている様子を初めてしっかりと見学する機会もあり、いまあの患者さんがやっている作業は何だろう?どんな目的でやっているんだろう?といった声もきかれました。
石川県内の病院・施設は当大学の卒業生も多く働いており、立派に作業療法士として働いているすがたを見てとても頼もしく思いました。学生の皆さんも先輩方のような頼れる作業療法士になってくださいね。
9月14日から15日の2日間にかけて、金沢市で第23回東海北陸作業療法学会・第32回石川県作業療法学会が開催されました。現場での作業療法の実践報告をはじめ、作業療法の枠を超えた様々な領域にわたる興味深いセッションも企画され、その一つとして学生セッションがありました。
学生セッションは石川県の作業療法養成校3校より学生が臨床実習について学生の視点で感じたことをまとめ発表するもので、当学からも作業療法学専攻4年生2名が参加しました。臨床実習について事前に4年生にアンケートを行い、その結果を分析し、堂々と作業療法士の前で発表しました。このような大きな会で舞台に立ち、現場で働くたくさんの作業療法士の前で発表するのはとても緊張したと思いますが、本当によくがんばったと思います。学会には日本作業療法士協会会長の山本先生も参加されており、学生セッションを大変評価してくださりました。
学生が臨床実習でどのようなことを感じ、学んできたか、そして何を求めているか、私も教員の立場で改めて学ぶ機会となりました。発表者のUさん、Kさん、とても素晴らしい発表でした。本当にお疲れ様でした!
2年生の基礎作業学実習の一コマです。この実習では理学療法学専攻の学生とともに、様々なアクティビティ(手工芸)や動作分析を行います。通常、この実習は教員がそれぞれのテーマを提示し、実際に手工芸を行ったり、動作分析を行う中で、それらの治療手段としての可能性や、どのような場面でどのように活用できるのかなどを考える内容で進められますが、この回は学生が各グループでテーマを決め、他のグループの学生に実習内容や臨床での活用の可能性などを説明し、実習を行いました。今年は4つのグループに分かれ、それぞれ「カエルジャンプ」「あやとり」「トントン相撲」「絵合わせパズル」をテーマに、実習を行いました。
どの年代でもどこか懐かしい気持ちになる内容も多くあり、学生たちは勝負をしたり、うまくできるように一生懸命に取り組んだりと、楽しみながら実習を行っていました。
病院での実習はまだ経験しておらず、この実習で学んだことを臨床でどう生かしていくかはピンと来ていないかもしれませんが、今後患者さんとのかかわりの中で、この実習で得た経験が生かされる日が来ることを願っています。
1年生の授業のプレゼン・ディベート論の一コマです。この回では、医療人として、家族として、それぞれ異なった立場で直面した問題に対し、どう考えるかをグループで検討・発表を行いました。難しいテーマにどう答えを出してくるのか、楽しみにしていましたが、どのグループもしっかりと自分たちの考えを自分たちの言葉で発表できており、大変感心しました。
本学では学生主体での学びとして、アクティブラーニングを用いている授業が多くあります。学年が上がるごとに、作業療法にかかわる様々なことを主体的に学び、実践していくとともに、プレゼンテーションツールを用いて、他者に分かりやすく自分たちの考えを伝えることも必要となります。そして、作業療法士として働くようになっても、そのような機会は数多くあります。
まだ大学生活が始まって数か月、これからたくさんの経験を積みながら、4年後立派な作業療法士として羽ばたいてくれることを期待しています。
本日2024年度の新入生を対象に学類オリエンテーションが開かれました。今年度の新入生は本専攻の29期生になります。皆さんどこか緊張した様子の中に、これから始まる新しい生活にワクワクしているような、とても素敵な表情をしていました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの学生生活が充実したものとなるように、教員一同サポートしていきます。担任・副担任は米田貢先生と中嶋理帆先生です。
本日、金沢大学の卒業式がありました。今年の卒業式はとても寒く、雪もちらつく天候でしたが、卒業生の皆さんはとても晴れやかな表情でこの日を迎えられました。
作業療法学専攻では、今年度学部生20名が卒業、大学院生5名が修了しました。今年度卒業の学部生はCOVID-19の拡大により、大学生活の多くの時間で制限された生活を送ることとなりましたが、その大変だった経験が、きっと今後みなさんの力になることと信じています。
ご卒業おめでとうございます!
2月18日に行われる作業療法士国家試験に向けて4年生が受験地へ出発しました。今の4年生は入学時COVID-19の影響もあり、入学当初より自由な大学生活が送れず、苦労したことも多かったと思います。ここまで本当によく頑張りましたね。4年間の集大成としての国家試験、全力で頑張ってくださいね!
1月31日に今年度退職される砂原先生の最終講義がありました。臨床経験が大変豊富で、身体障害や高次脳機能障害を呈した方々の日常生活自立のための支援や社会復帰に向けたアプローチの経験、病院の中での作業療法の様子なども織り交ぜながら、先生のこれまでの多岐にわたるご活躍を改めてお聞きしましたが、素晴らしいと思う一方、退職されるんだな、とさみしく思う気持ちもあります。先生がこれまで授業や研究において指導されてきたことはきっと学生にとって大きな財産となることでしょう。
砂原先生、本当にありがとうございました。
金沢大学作業療法学専攻のロゴをプロのデザイナーの方に作成していただきました。 ホームページ内を探してみてください。 このマークは、OT(Occupational therapy)、人、脳を表します。また、色は人の心を癒すブルーとしました。金沢大学作業療法学専攻のシンボルとして、これから使っていきたいと思います。眺めているとだんだん愛着が沸いてきませんか!?
臨床実習も終わり、今4年生は国家試験の勉強をしながら卒業研究に励んでいます。卒業研究では、それぞれの教員の研究室で様々なテーマの研究を行います。毎年とても面白く興味深い研究報告をしてくれますが、今年も素晴らしい研究成果の報告を楽しみにしています。
4月から始まった4年生の総合臨床実習が終了しました。慣れない環境、緊張の毎日を過ごしながらも、作業療法の魅力をたくさん発見してきたことと思います。
自分の知識・経験不足を痛感する場面が多くあり、自分の行動を反省し落ち込んで、を繰り返す日々でした。でもそれ以上に、指導者の方々から丁寧なアドバイスや、作業療法に対する考えや思いなどをお聞きできたり、短所だと思っていたことが時には長所だと教えて頂いたりと、ここに実習に来られて良かったなと感じる経験ができました。作業療法の知識や経験の面はもちろん、自分自身と向き合える大きな機会だと思いました。(Sさん)
とても楽しく勉強させていただいた時間でした。1限の授業よりも早い時間に起きなければならなかったり、毎日レポートを書く必要があったりと凄く大変で気分が落ち込んでしまう時も多々ありましたが、作業療法士という職業に改めて魅力を感じることができましたし、もっと勉強して頑張ろうと思えました。(Uさん)
各学年、毎年つるま後援会から補助を受けて、ティーアワーを開催していますが、1年生にとっては初めてのティーアワー。みんなの希望でおいしいケーキを食べようということになり、当日ケーキをみんなでおいしく食べながらティーアワーを楽しみました。
あっという間の時間でした。私達の専攻は15人しかいないため、お互いのことをよく知っていると思っていました。しかし、改めて時間を設け、話をすることで新たな発見を見つけることができ、貴重な時間を過ごすことができました。(Kさん)
担任の先生方を含め17人でケーキを食べながら「みんなが知らない秘密」や、「1番嫌だったこと」を発表し合いました。クラスメイトの意外な話を聞き、驚いたり一緒に悲しんだりして楽しく過ごしました。より仲が深まったのでとてもよかったです。(Hさん)
5月24日と31日の2回にわたり、1年生を対象に、卒業後活躍している先輩の講演がありました。1回目は加賀のぞみ園の中森先生、2回目は金沢大学附属病院の堀江先生がお話してくださいました。先生方のお話は教員である私も大変興味深く勉強になりました。中森先生、堀江先生、お忙しいところ、本当にありがとうございました。
まだまだ入学して日も浅く、これからの4年間、そして卒業後作業療法士として働くことに大きな夢や希望を抱いている(であろう)皆さんに、先輩の経験談や活躍のお話は今後成長していく上での大きな糧となったのではないでしょうか。
令和5年度の春季キャンパスビジットが5月21日に開催されました。新型コロナの影響で縮小していた定員を今年度から拡充して、35名の高校生と20名近い保護者の方に参加いただきました。当日はVRや模擬授業を通した体験実習、大学で使用する教材の見学会などを準備しました。中でも大学生との懇談会では高校生だけでなく保護者の方からもたくさんの質問があり、大いに盛り上がりました。開催後のアンケートには「大学生の方がとても丁寧に大学生活について教えてくれ、質問もしやすかった」、「作業療法の魅力がとても良くわかり、充実した内容ですごく楽しかった」など嬉しい感想をたくさんいただきました。次回の夏季キャンパスビジットは全学類オンラインで開催されますので、こちらもたくさんの方のご参加をお待ちしています。
令和5年度の春季キャンパスビジットの参加申し込みが始まりました。作業療法学専攻では対面型の開催に加え、オンライン型での開催も準備しています。参加方法により申込先、締め切り日が異なりますので、ご注意ください。たくさんの高校生の参加をお待ちしています。