4年間の流れ
春 | 夏 | 秋 | 冬 | |
1年次 | 共通教育 | |||
2年次 | 共通教育 | |||
専門教育:運動・解剖・生理学などの実習、基礎医学 | ||||
3年次 | 専門教育 | |||
4年次 | 病院実習 | 卒業研究・国家試験 |
大学教育は、すべての学生に共通の「共通教育」と、各学類・専攻毎に異なる「専門教育」から成ります。このうちの「共通教育」が平成28年度より大きく変わりました。主な変更点は以下の3点です。
共通教育の内容およびその選択方式が大きく変わりました。比喩的に表現するなら、「バイキング方式」から「コースメニュー方式」へと変わりました。「バイキング方式」では、学生は、提供される数多くの科目の中から好きなものを選ぶことができましたが、学生の好き嫌いにより、知識が偏ること(例えば、肉ばかり食べ、野菜を食べない)、また、選択肢が多すぎることにより、学生はどれを選んだらよいのかわからない、という問題点が指摘されました。そこで、科目数を大幅に減らし、大学が学生に求める能力・人間力を育成するために必要と思われるものを「グローバル・スタンダート(GS)」として設定し、そのGS科目群の中からそれぞれ選択する(例えば、パンにするかライスにするか、コーヒーにするか紅茶にするか)、という「コースメニュー方式」へと変わりました。
金沢大学は平成26年度の国の事業の「スーパーグローバル大学創成支援」に採択され、英語教育に力を入れています。共通教育では、平成28年度より1年生全員を対象としてTOEIC試験の義務化が始まりました。また、専門教育科目においても、授業中に使われる英語の割合を少しずつ高めようとしています。
平成28年度の共通教育改革に合わせ、学期区分も、これまでの前期・後期のセメスター制から、学期を4つに区分するクオーター制へと移行しました。但し、共通教育の一部の科目(例えば、物理・化学などの基礎科目)や、保健学類では大半の専門教育科目はセメスター制が維持されており、セメスター制とクオーター制のハイブリッドとなっています。
基本的に角間キャンパスで共通教育科目を受講します。 ただし毎週火曜日は、鶴間キャンパス保健学類校舎にて生体の構造(解剖学 )、生体の機能(生理学)、作業療法学概論などの講義を受講します。
春からは保健学類校舎で、人体構造学・人体機能学の実習と機能運動学などの基礎医学を学び、さらに運動器、神経、発生発達、老年期等の各病態学で各種疾病・損傷に関する医学知識を学びます。
機能診断技術学と身体・精神・老年期・高次脳機能障害の各作業療法学、生活適応能力学の講義・実習によって障害の評価とプログラム立案・治療を学び、さらに3年次秋には、関連病院で各疾患の障害の評価から治療までの流れを、各教員1人につき学生3~4人のグループで行う実習、および関連病院での集中実習を実施します。
医療機関・施設での長期実習の後、秋からは、卒業研究、また国家試験の勉強が始まります。
臨床実習
4月~8月末までの期間、北陸3県の病院や施設にて実習を行います。大学で学んだ作業療法の知識や技術をもとに、治療や援助する能力を身につけます。
卒業研究
各担当の教員の指導の下、興味のあるテーマを選択し、計画の立案、データ収集、解析を行い、論文にまとめます。
国家試験
秋、いよいよ国家試験に向けての勉強が始まります。研究室やゼミ室での自主学習を基本に、各教員の国試対策ゼミ、模試を実施します。